待つということ

 

 

 

10日ほど前の夕方の海は、風も収まらず波のサイズも無い、いわば”しょぼい波”

 

それでも十分できる波はあったので、とりあえず入る事にした

 

新しいモデルのCAT FISH 7’2″に慣れて来てこの長さの板のサーフィンの楽しさも分かって来た

小さいサイズでのサーフィンも、ロングとはまた違った楽しさがあった

 

 

そんな夕方の海で最後の波はインサイドギリギリまで乗っていった

最後の最後でポコッとショアブレイク気味にホレた感じになったので

あ〜れ〜といった感じですっ転んだ、その時いつもより板が近い、いつもと違うと感じた

次の瞬間当たった、足にフィンが当たった感触を感じた

当たった瞬間、『あ〜切れたな。。。』と思った

切れたというより、割れた感じであった

 

 

流血の感じからして縫うかなと思ったが、時間も遅いし、麻酔の注射嫌だし

一晩様子を見る事にした

次の朝改めて見て、『こりゃダメだわ。。。』病院行こう。。。

 

 

結局縫う事になった。

あのまま置いていても直りは遅いし、夏だし化膿したら長引くし

というか、縫わなければならないパックリ割れた傷口であった

 

そして、2週間ほど水には入れませんと宣告された

が、自分では『いや、1週間で抜糸だ』と読んだ

 

予想とおり回復は順調で1週間ほどで抜糸出来そうだったが

10日目で抜糸だった

 

 

この季節に、この土地にいて、10日海に入れないのはキツく感じる

それまで小さかった波も台風の影響で、徐々にサイズが上がって来て

試練の毎日が続く、と思っていたが

怪我をして入れないのはあきらめがつくので、傷が治るのを待つ時間を

のんびりと過ごした

波が良さそうでも『あ〜波があって楽しそうだな〜』と思うぐらいであった

 

夕方も波を気にせず、ゆっくりとした夕方の時間を夕涼みしたり

朝もいつもの時間に起きて、朝の涼しい時間をゆっくりと楽しんだ

 

 

そして、この前読んだ本にあった言葉を思い出した

 

大きな波が来ると、誰も皆その波に乗り飛躍したと思う。

その波にのろうせず、ただ波を眺めていよう。

 

 

そんな言葉を思い出し、皆が良い波を楽しんでいる時に

自分はいつもと違う時間を楽しんでみようと思うのでありました

 

 

そしてジェリー・ロペスはこう言ってました

”1本の大切な波をたとえ逃しても、いつでもまた次の波がある”

 

そしてサーフィンとは

待つことにある、サーフィンの本質は99パーセント待つ事にある。

そして自分と対峙することかもしれない。

サーフィンには待つ時間が多い。

波を待つ、潮の満ち引きを待つ、波が訪れるのを待つ、波のセットを待つ

 

私の場合は身体の傷が治るのを待つ

 

 

ということで、本日海に復帰できる事ができました。