土曜日の朝に車に乗る事があると、必ずFMラジオを聴く
ピーターバラカンさんの番組を聴きながら車を運転するのが心地よいのである
先日の土曜日もそんな朝であった
この日はロバータ・フラッグの追悼番組で
朝の7時過ぎからロバータフラッグのデビューアルバムからの1曲で始まった
一般的には朝には合わないようなJAZZ全開の曲が私には嬉しい選曲
そんな選曲は昔古着などの買い付けで行っていた、サンフランシスコの朝を思い出させてくれた
朝早くからJAZZばかりの番組で選曲される曲は、とても渋くて
朝のサンフランシスコの街がより一層素敵に見えた
日本のFMラジオではおそらくこのような事はないだろうな、と感じた事を思い出した
そんな昔の思い出も思い出させてくれた曲が終わると、ピーターバラカンさんがこの曲につて解説してくれる
その中で私も感じていた、とてもベースの音が格好良いと思っていたベースの事に触れた
そしてこのベースはロン・カーターであった、やはりそうかと少し嬉しく思っていると
ロバータ・フラッグはこのロン・カーターについて
Less is moreの事をよく分かっている人だと言っていたらしいとも言っている
そのロン・カーター曰く『音の間の無音の音も重要であると理解する事である』
という考えを持つ人であると話していた事を聞いて
ちょうど信号待ちしている運転席で、私は一人でウンウンと頷くのである
その頷きとは、音楽を演奏しない私はそのLess is moreのような事をサーフィンに置き換えて考えているからであります
自分の思うサーフィンとは”間”を大事にしたいと考える
1本の波でのライディングで何もしない”間”がある事で
ライディングの映り方がとても綺麗に写るのと考えているので
ロン・カーターの『音の間の無音を重要であると理解する事である』という考えは
とても嬉しく思い、ついつい一人で頷いてしまったのである
スラスターに乗る上手なサーファーのサーフィンは
いちサーフィンをする者としてもちろん見惚れるが
自分のスキルやセンスではそのサーフィンではないのである
やらない?目指さない?出来ない(笑)という事なので
『何をするかというよりは、どう乗るか』
という価値観もしくは美意識で波を乗る事を
スポーツというよりはクリエイティブに考えていきたいのであります。
そして
Less is more『少ないほうがより豊かである』
という考え方から”捨てる”のではなく”選び抜くに価値を”という考えににも出会い
その考えはままさしくS&Y WORKSHOPでもあるのです
価値観が合えば幸いです
店主