Wednesday, 25 June 2025

Such as Tofu

 

 

 

S&Y WORKSHOPのオリジナル衣料は、豆腐の様だと例える事がある

 

 

 

 

オーガニックコットンの無漂白で無染色の生成色は

それは原材料その物の色で何も手を加えず添加もしていない自然の色

原材料の質にこだわり、見た目のディティールデザインは付け足さない

それはまるで、上質な豆腐の様だとも思える

豆腐もシンプルな食べ物だ

原材料は基本的に大豆なので、正しく作られた大豆で正しく作られた豆腐は

そのままでも十分美味しいのだ

そして色も真っ白ではない

 

そんな豆腐はあれこれ調味料を足して料理されては台無しになるより

やはりそのままに近い料理が良いと思うのだ

ほんの少しの薬味で、その豆腐の美味しさが感じれると思うのだ

それはS&Y WORKSHOPオリジナル衣料にも同じ事が言えると思う

余計なディティールデザインは足さない

生地の質が重要と考え、上質なオーガニックコットンを採用した衣料

無地で着る事で上質な素材の衣料の意味を感じ、ほんの少しの薬味と言える

ベンガラ泥染めやベンガラ泥染めの染料を用いたステンシルプリント

 

正しい素材で作られたものは、心身ともに気持ちが良いのである

そして着る物と食べる物の、その人の価値観は同じだとも思えるのであります

 

そんな事もあり、私は夏は冷奴冬は湯豆腐が好みなのであります

ほんの少しの薬味を何にしようかとも楽しむのであります

それはオーガニックコットンの衣料をベンガラ泥染めをしたり

ベンガラ泥染めの染料でステンシルをどの様にしようか?と

考えることの楽しみと同じ様だとも思えるのであります。

 

『価値観が合えば幸いです』

店主

 

 

Thursday, 1 May 2025

お寺の掲示板

 

何気なくお寺の前を通り過ぎる時に目にとまる掲示板

住職が書かれたであろう、何行かの少ない標語から

気づきや納得そして教えてもらう事がある

 

 

何気なくSNSを見ていると目が止まる画像があったりする

そこには標語のような文章があったりするのだが

お寺の掲示板に貼られている標語を見た時とよく似た感覚になる

道で見つけた何気ない標語やキャッチコピーからでさえ気づきがあったりもするから

書き留めるかのようにS&Y MAGAZINEに残してみようか

 

 

「能力」より「在り方」

「知識」より「行動」」

読むべきものは「空気」より「自分の心」

 

 

なかなか沁みるのでありました

S&Y WORKSHOP 店主

 

 

 

 

 

 

Wednesday, 12 March 2025

Monday, 10 March 2025

Less is more

土曜日の朝に車に乗る事があると、必ずFMラジオを聴く

ピーターバラカンさんの番組を聴きながら車を運転するのが心地よいのである

 

先日の土曜日もそんな朝であった

この日はロバータ・フラッグの追悼番組で

朝の7時過ぎからロバータフラッグのデビューアルバムからの1曲で始まった

一般的には朝には合わないようなJAZZ全開の曲が私には嬉しい選曲

そんな選曲は昔古着などの買い付けで行っていた、サンフランシスコの朝を思い出させてくれた

朝早くからJAZZばかりの番組で選曲される曲は、とても渋くて

朝のサンフランシスコの街がより一層素敵に見えた

日本のFMラジオではおそらくこのような事はないだろうな、と感じた事を思い出した

 

そんな昔の思い出も思い出させてくれた曲が終わると、ピーターバラカンさんがこの曲につて解説してくれる

その中で私も感じていた、とてもベースの音が格好良いと思っていたベースの事に触れた

そしてこのベースはロン・カーターであった、やはりそうかと少し嬉しく思っていると

ロバータ・フラッグはこのロン・カーターについて

Less is moreの事をよく分かっている人だと言っていたらしいとも言っている

そのロン・カーター曰く『音の間の無音の音も重要であると理解する事である』

という考えを持つ人であると話していた事を聞いて

ちょうど信号待ちしている運転席で、私は一人でウンウンと頷くのである

 

その頷きとは、音楽を演奏しない私はそのLess is moreのような事をサーフィンに置き換えて考えているからであります

自分の思うサーフィンとは”間”を大事にしたいと考える

1本の波でのライディングで何もしない”間”がある事で

ライディングの映り方がとても綺麗に写るのと考えているので

ロン・カーターの『音の間の無音を重要であると理解する事である』という考えは

とても嬉しく思い、ついつい一人で頷いてしまったのである

 

スラスターに乗る上手なサーファーのサーフィンは

いちサーフィンをする者としてもちろん見惚れるが

自分のスキルやセンスではそのサーフィンではないのである

やらない?目指さない?出来ない(笑)という事なので

『何をするかというよりは、どう乗るか』

という価値観もしくは美意識で波を乗る事を

スポーツというよりはクリエイティブに考えていきたいのであります。

 

そして

Less is more『少ないほうがより豊かである』

という考え方から”捨てる”のではなく”選び抜くに価値を”という考えににも出会い

その考えはままさしくS&Y WORKSHOPでもあるのです

 

価値観が合えば幸いです

店主

 

Saturday, 15 February 2025

CHOOSING is to CREATE

S&Y WORKSHOPは昨年2024年7月10日で10日で30周年を迎えることができました

それを機にオンラインストアーをリニューアルするきっかけとなり

オンラインストアーをリニューアルいたしました

それに伴い30周年&オンラインストアーリニューアル記念として

全商品20% OFFとさせていただきます

価格表にはそのままですが

ご注文後に掲載されている価格より20%OFFに修正した価格で受注連絡いたします

*セール商品は対象外となります

 

ぜひこの機会に機になるアイティムがございましたら、お試しになってみて下さい。

 

 

そしてこの30周年&オンラインストアリニューアルを機に

休刊していたこの”S&Y MAGAZINE”なるBLOGを再刊することにしました

独り言のような、紹介したいようなこと、日常のなんでも無いことなど

スクラップブック感覚でまた始めたいと思うのであります

 

 

 

30周年など周年を迎えると、やはり店を始めたあの頃の事を思い出すのです

 

 

1994年7月10日に開店したのは今でも鮮明に覚えている

経験もなくただ自分の好きな物だけ集めた店がしたいという想いがあり

自分のビジョンにピッタリな店舗と出会ってしまい

後先考えずに、突発的に始めたことを思い出す

若気の至りである、、、

それが今まで続くとは思いもよらなかったが

 

今の店からは思いもよらない店であった

店を始める数年前に訪れたLONDONで見た物達や人達に刺激と感銘を受け

これを店でやりたいと思い、素人考えで一人でLONDONに買い付けに行った

今のようにインターネットも無い時代

ほぼ飛び込みで交渉した、英語も喋れないのに

ただただ、刺激的で勢いのある物ばかり集め

マーケットでは刺激的な人が勢いのある服を並べているのを買い付けたり

そこからその人のスタジオ(自宅)にも行ったりもした

ほんとうによく歩いたなぁ

 

昼間大きな荷物を持ちLONDON市内を歩き回って疲れているはずなのに

夜はクラブへ出向くのである

LONDONはなんと言ってもクラブが面白い

90年半ばは新しい刺激的な音楽がたまらなかった

好んだのはドラムとベースがヘビーなやつ

ニュールーツと言われるUK DUBのJah ShakaやAba Shanti-Iの

サウンドシシテムのパーティーや

JUNGLE~Drum’n’Bassのその時代の名だたるDJのイベントなど

MO’WAXのイベントもそののちに日本に来ていたDJが普通にやっていた

 

とりあえずLONDONに到着して街に出れば真っ先にTime Outというフリー雑誌を手に入れる

このTime OutはLONDONのイベント情報満載でARTイベントからフリーマーケット

そしてクラブイベントまでもほぼ全てのイベント情報が掲載されている

そこから目当てのイベントをピックアップする事からはじまる

買い付けの仕事の事より先にそんなことを優先していた

 

だが、そんな遊びもしていると色んな人たちとも出会い

地元との人たちの集まるパーティーなどで

カメラマン、スタイリストやヘアーメイクなどの人たちから

まだ紹介されていない新鮮で刺激的なメーカーやブランドなどいち早く知ることもできた

 

ただ日本に持って帰って紹介すれば最初だけで、すぐに大手に持って行かれたけどね、、、

 

そんな生活は完全に街が中心であった

 

LONDONにいて遊んできて情報があるから

店に来る人もそんなことが好きな者が多かった

そんな者たちがするイベントに招待されれば当然行くのである

そんな者たちからはいろいろな音楽と出会わせてもらった

時代と共に新しい音楽や、知らなかった音楽など知った

そんな事があってか、今尚も音楽に興味があるのかもしれない

 

そう、色んな人との出会いから色んなことを教えていただいていたのだ

そんな事は今の自分の糧になり、店にフィードバックされているのである

そして今でも時代や物事は変われど、好きな物だけを集めた店をやっている事は変わりなく

あの頃と変わりない精神でやっていくのであります

 

 

この時代は夜行性の街での行動だが、そんなことも思い出すと

無駄な事ではなかったのだなぁとも思うのであります