Thursday, 1 May 2025

お寺の掲示板

 

何気なくお寺の前を通り過ぎる時に目にとまる掲示板

住職が書かれたであろう、何行かの少ない標語から

気づきや納得そして教えてもらう事がある

 

 

何気なくSNSを見ていると目が止まる画像があったりする

そこには標語のような文章があったりするのだが

お寺の掲示板に貼られている標語を見た時とよく似た感覚になる

道で見つけた何気ない標語やキャッチコピーからでさえ気づきがあったりもするから

書き留めるかのようにS&Y MAGAZINEに残してみようか

 

 

「能力」より「在り方」

「知識」より「行動」」

読むべきものは「空気」より「自分の心」

 

 

なかなか沁みるのでありました

S&Y WORKSHOP 店主

 

 

 

 

 

 

Wednesday, 12 March 2025

Monday, 10 March 2025

Less is more

土曜日の朝に車に乗る事があると、必ずFMラジオを聴く

ピーターバラカンさんの番組を聴きながら車を運転するのが心地よいのである

 

先日の土曜日もそんな朝であった

この日はロバータ・フラッグの追悼番組で

朝の7時過ぎからロバータフラッグのデビューアルバムからの1曲で始まった

一般的には朝には合わないようなJAZZ全開の曲が私には嬉しい選曲

そんな選曲は昔古着などの買い付けで行っていた、サンフランシスコの朝を思い出させてくれた

朝早くからJAZZばかりの番組で選曲される曲は、とても渋くて

朝のサンフランシスコの街がより一層素敵に見えた

日本のFMラジオではおそらくこのような事はないだろうな、と感じた事を思い出した

 

そんな昔の思い出も思い出させてくれた曲が終わると、ピーターバラカンさんがこの曲につて解説してくれる

その中で私も感じていた、とてもベースの音が格好良いと思っていたベースの事に触れた

そしてこのベースはロン・カーターであった、やはりそうかと少し嬉しく思っていると

ロバータ・フラッグはこのロン・カーターについて

Less is moreの事をよく分かっている人だと言っていたらしいとも言っている

そのロン・カーター曰く『音の間の無音の音も重要であると理解する事である』

という考えを持つ人であると話していた事を聞いて

ちょうど信号待ちしている運転席で、私は一人でウンウンと頷くのである

 

その頷きとは、音楽を演奏しない私はそのLess is moreのような事をサーフィンに置き換えて考えているからであります

自分の思うサーフィンとは”間”を大事にしたいと考える

1本の波でのライディングで何もしない”間”がある事で

ライディングの映り方がとても綺麗に写るのと考えているので

ロン・カーターの『音の間の無音を重要であると理解する事である』という考えは

とても嬉しく思い、ついつい一人で頷いてしまったのである

 

スラスターに乗る上手なサーファーのサーフィンは

いちサーフィンをする者としてもちろん見惚れるが

自分のスキルやセンスではそのサーフィンではないのである

やらない?目指さない?出来ない(笑)という事なので

『何をするかというよりは、どう乗るか』

という価値観もしくは美意識で波を乗る事を

スポーツというよりはクリエイティブに考えていきたいのであります。

 

そして

Less is more『少ないほうがより豊かである』

という考え方から”捨てる”のではなく”選び抜くに価値を”という考えににも出会い

その考えはままさしくS&Y WORKSHOPでもあるのです

 

価値観が合えば幸いです

店主

 

Saturday, 15 February 2025

CHOOSING is to CREATE

S&Y WORKSHOPは昨年2024年7月10日で10日で30周年を迎えることができました

それを機にオンラインストアーをリニューアルするきっかけとなり

オンラインストアーをリニューアルいたしました

それに伴い30周年&オンラインストアーリニューアル記念として

全商品20% OFFとさせていただきます

価格表にはそのままですが

ご注文後に掲載されている価格より20%OFFに修正した価格で受注連絡いたします

*セール商品は対象外となります

 

ぜひこの機会に機になるアイティムがございましたら、お試しになってみて下さい。

 

 

そしてこの30周年&オンラインストアリニューアルを機に

休刊していたこの”S&Y MAGAZINE”なるBLOGを再刊することにしました

独り言のような、紹介したいようなこと、日常のなんでも無いことなど

スクラップブック感覚でまた始めたいと思うのであります

 

 

 

30周年など周年を迎えると、やはり店を始めたあの頃の事を思い出すのです

 

 

1994年7月10日に開店したのは今でも鮮明に覚えている

経験もなくただ自分の好きな物だけ集めた店がしたいという想いがあり

自分のビジョンにピッタリな店舗と出会ってしまい

後先考えずに、突発的に始めたことを思い出す

若気の至りである、、、

それが今まで続くとは思いもよらなかったが

 

今の店からは思いもよらない店であった

店を始める数年前に訪れたLONDONで見た物達や人達に刺激と感銘を受け

これを店でやりたいと思い、素人考えで一人でLONDONに買い付けに行った

今のようにインターネットも無い時代

ほぼ飛び込みで交渉した、英語も喋れないのに

ただただ、刺激的で勢いのある物ばかり集め

マーケットでは刺激的な人が勢いのある服を並べているのを買い付けたり

そこからその人のスタジオ(自宅)にも行ったりもした

ほんとうによく歩いたなぁ

 

昼間大きな荷物を持ちLONDON市内を歩き回って疲れているはずなのに

夜はクラブへ出向くのである

LONDONはなんと言ってもクラブが面白い

90年半ばは新しい刺激的な音楽がたまらなかった

好んだのはドラムとベースがヘビーなやつ

ニュールーツと言われるUK DUBのJah ShakaやAba Shanti-Iの

サウンドシシテムのパーティーや

JUNGLE~Drum’n’Bassのその時代の名だたるDJのイベントなど

MO’WAXのイベントもそののちに日本に来ていたDJが普通にやっていた

 

とりあえずLONDONに到着して街に出れば真っ先にTime Outというフリー雑誌を手に入れる

このTime OutはLONDONのイベント情報満載でARTイベントからフリーマーケット

そしてクラブイベントまでもほぼ全てのイベント情報が掲載されている

そこから目当てのイベントをピックアップする事からはじまる

買い付けの仕事の事より先にそんなことを優先していた

 

だが、そんな遊びもしていると色んな人たちとも出会い

地元との人たちの集まるパーティーなどで

カメラマン、スタイリストやヘアーメイクなどの人たちから

まだ紹介されていない新鮮で刺激的なメーカーやブランドなどいち早く知ることもできた

 

ただ日本に持って帰って紹介すれば最初だけで、すぐに大手に持って行かれたけどね、、、

 

そんな生活は完全に街が中心であった

 

LONDONにいて遊んできて情報があるから

店に来る人もそんなことが好きな者が多かった

そんな者たちがするイベントに招待されれば当然行くのである

そんな者たちからはいろいろな音楽と出会わせてもらった

時代と共に新しい音楽や、知らなかった音楽など知った

そんな事があってか、今尚も音楽に興味があるのかもしれない

 

そう、色んな人との出会いから色んなことを教えていただいていたのだ

そんな事は今の自分の糧になり、店にフィードバックされているのである

そして今でも時代や物事は変われど、好きな物だけを集めた店をやっている事は変わりなく

あの頃と変わりない精神でやっていくのであります

 

 

この時代は夜行性の街での行動だが、そんなことも思い出すと

無駄な事ではなかったのだなぁとも思うのであります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Wednesday, 22 December 2021

温故知新

 

 

 

 

1972年作のあの名作、MORNING OF THE EARTHが50年の時代を経て

4K remastered verで再発される事になった

 

50年経った今でも全く色褪せる事なく、と言うか今この時代にとって重要な映画

サーフムービーというカテゴライズではなくドキュメンタリー映画として名作

 

 

そんなMORNING OF THE EARTHのDVDが発売されることを機に試写会が

RIDE SURF +SPORTさんで先月行われていた

 

個人的にも何度観ても飽きない名作を、3年の歳月をかけて博物館の絵画修復のテクニックが用いられ

生まれ変わった美しい映像で見てみたいものだ

そう思っていた

 

 

そんな試写会が行われて少しした頃に、RIDEさんが来宮した

アフターサーフでのいつもの”あの”店での酒の席にての会話の流れで

『宮崎でやろうか?』という事になった

 

 

イベントの内容はこの場でほぼ決まるほどのメンツが揃っていたから

すぐさま決定である

 

場所もムービー以外のイベントも食事もこの場で決まるほど

そんなメンツが周りには沢山にいるのである

もちろん皆サーファーというのも波長が合う

 

 

 

 

会場は青島にある”古民家シェアハウス風樹”

オーナーはあの店での酒の席にいたので、その場で決定であった

 

 

あの店での酒の席にいたアーティスト”NAOMI KAZAMA”が明るい時間に

彼が手がけるBig – O projectでシルクスクリーンでプリントを制作する

 

↓↓↓ このようなメッセージを込めてのイベント

 

この場の選曲はRIDEの”コウジ シバタ”と私 “ショウジ ヤスダ”のターンテーブル1台でのお家スタイル

2〜3曲かけっぱなしはもちろん、A面かけっぱなしは当たり前スタイル

 

これがなかなか良かった(個人的に)

 

 

そんなに告知もしていないので人の集まりが気にはなっていたが

 

ゆっくりと集まり出してきた

サーファーでない人も来てくれて嬉しい集まり

サーフィンだけでは無い集いの予感

 

 

 

陽も沈み周りが暗くなって来る頃には、良い感じの人の集まりだし

予想以上の人になったが、ちょうど良い感じの集まり具合だった

そしてメンツもとても良いではないか

 

 

 

そうなるとFOODも大忙しだろう

 

FOODは近頃この辺りでは噂のケータリングレストラン COVE and BLUE SWEATER

志布志の名店Meals and Grindがタッグを組み素晴らしく素敵な料理を提供してくれている

タコスとカレーの夢のようなプレートを提供してくれて

しかもベジ対応でナチュールワインまでも!

 

私にとって最高なレストランが出来上がっていた

 

そしてこの辺りではなかなか食べることの出来ないFOODの参加もちょっとした話題でもあった

 

まあ、このFOODは個人的に私が食べたかったからオファーしたのであるが

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ムービーが始まる頃である

古民家の畳の部屋でまったりと、それこそ家で皆で集まってみているようだ

 

映画をじっくりと観る者もいれば

 

外の焚火にあたりながらちょいちょい映画を見ながら、談笑している者もいる

 

並べている新しいデザインのサーフボードを見たり触ったり

あまり見かけることの出来ないサーフボードを見ながら、サーフボード談義に花が満開の者たちもいる

 

 

そんな人達の集いを見て嬉しく思う自分は、何かと小走りで動いていたような

 

レコードが終われば、選曲を

来てくれた人との会話もしたい

そうなると乾杯にもなり

美味しい料理も気になる

 

 

選曲する場所の障子の隙間から見る映像は博物館の絵画修復レベルで

あの時代の作品が生まれ変わったかのような美しさ

サイケデリックな映像に心を奪われるのである

 

 

 

そしてまだプリミティブなサーファーの姿に共感と憧れを想い

 

サウンドトラックの音楽に体を揺らされ

 

なんとも良い作品だと思うと同時に良い時代だな、と感じさせられ

ついつい今の時代と比べてしまい、最新が最善なのか?とも思い

横目に見る並んでいるサーフボードは温故知新でハイブリッドなある意味最新デザイン

そんなサーフボードは異次元のグライドを感じさせてくれて

そのサーフボードを乗れば昔ではあり得ないサーフィンを感じさせてくれる

 

 

自分たちは上手く調和していることを感じ、幸せを実感するのであった

 

 

そんな事を思い感じたMORNING OF THE EARTHの集いは最高であった

 

 

 

『来てくれた皆さん、ありがとう!!!!!ございました』

 

またやりたいな